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【速報】リシュモン、2026年6月末四半期は売上+20% ジュエリーが成長を牽引

リシュモン(Richemont)は、2026年6月30日に終了したFY27第1四半期の売上を発表しました。グループ売上は63億ユーロとなり、恒常為替ベースで前年同期比20%増実勢為替ベースでは17%増と、ラグジュアリー市場が不透明な環境にある中で、非常に力強いスタートとなりました。アナリストの予想も超えている、想定外の好調決算発表でした。

ジュエリーメゾンが成長を主導

今回の決算で最も目立つのは、引き続きジュエリーメゾンの強さです。ジュエリーメゾンの売上は47億ユーロ、恒常為替ベースで24%増となり、カルティエ、ヴァンクリーフ&アーペルを中心とするリシュモンの中核事業が、グループ全体を牽引しました。

一方、スペシャリスト・ウォッチメーカーは9億ユーロ、恒常為替ベースで8%増、その他事業も7億ユーロ、同9%増となっており、全事業領域で増収を確保しています。

地域別では日本・米州・アジア太平洋が好調

地域別では、日本恒常為替ベースで36%増米国が27%増、アジア太平洋が21%増と高い伸びを示しました。欧州も11%増となっており、主要地域で広く成長が見られます。

日本については、現地需要とインバウンド消費の双方が寄与しており、リシュモンにとって引き続き重要な成長市場であることが確認できます。

Richemont決算速報の総括

今回の速報で注目すべきポイントは、リシュモンの成長が単なる市況回復ではなく、ジュエリーを中心とした事業ポートフォリオの強さに支えられている点です。

ラグジュアリー業界では、ファッションや時計が景気・トレンドの影響を受けやすい一方、ハイジュエリーやアイコン商品を持つブランドは、価格決定力と長期的なブランド価値を維持しやすい傾向があります。

リシュモンの今回の決算は、まさにその構造的な強みを示した内容といえます。これを受けて、LVMH・KERINGがどういう決算になるのかが期待されます。LVMHがプラス2桁増となるのか、そしてKERINGがマイナス成長から脱却的できるかという点を、特に注目して見ていこうと思います。

3社比較はYouTube動画で解説予定

今後、LVMH、リシュモン、ケリングの決算がそろった段階で最新決算を比較し、ラグジュアリーブランド業界全体の流れをYouTube動画で解説予定です。各社の成長率、主力カテゴリー、地域別動向、そしてブランドポートフォリオの違いを、公認会計士の視点から整理していきます。

田村宏明公認会計士事務所では、引き続きラグジュアリーブランド業界の決算・財務・ブランド戦略について、専門的かつ分かりやすく発信してまいります。