バーバリーで大型リストラ実施 – 続くのは?
The Wall Street Journalの記事でバーバリーが全社員の20%相当にあたる1,700人をリストラ予定というニュースが掲載されました。記事の掲載もとのリンクは以下になります。
Burberry Plans to Lay Off 1,700 Workers to Tackle Weak Luxury Spending – WSJ
バーバリーは以前もリストラのニュースを見た気がしたので確認したところ、Bloombergの記事で2024年7月と2020年にもリストラを実施していると記載がされていました。2020年の際は500人が対象ということで、今回はその3倍以上の大型リストラと言えると思います。Bloombergの記事のリンクも併せて掲載しておきます。
英バーバリーが数百人削減へ、株価急落受け-テレグラフ – Bloomberg
このニュースを見てイギリス好きの私としては非常に残念な思いもあるのですが、ブランドの実力以上の価格帯になってしまっていたのが要因の一つのように感じます。トレンチコートも20万前後のイメージだったのですが、久しぶりにバーバリーのサイトを見ると40万弱になっていました。バーバリーの購入者層とディオールやシャネルの購入者層は異なると思うのですが、価格帯が近づいてしまうとやはり顧客離れに繋がってしまうのかもしれません。
上記を受けて、次はどこのラグジュアリーブランドがリストラをするか?という話題になりますが、IT系では好調なMicrosoftですら2025年リストラを実行しているため、正直読みにくくなってます。ただ、Youtubeでも予測をしたとおりグッチを中心としたKERINGグループではないかと考えます。明るいニュースとしては、デムナがグッチの新アーティスティック・ディレクターに就任という事で、大幅な立て直しの可能性も秘めた実力のあるディレクターですが、初コレクション発表が今年の7月なので2Qも間に合わずとなってしまいます。そのため、2Qの決算状況にもよりますが、引き続き悪いようだと2Q決算発表までの間に(若しくは同タイミングで)、アナウンスがでるのではと予想しています。
2025年のラグジュアリー業界について、大手コンサル会社のベインが予測を出しているのですが前回予測より引き下げているため、次回はそちらについて取り上げたいと思います。