お知らせ
2025年のラグジュアリー市場の予測 – 下方修正
大手コンサル会社でラグジュアリーセクターに非常に強いベイン・アンド・カンパニーが、14日に2025年のラグジュアリー市場の予測を発表しました。その予測によると世界の高級品売上高が前年より2~5%減るとの見通しを示しています。前回昨年の11月に発表した際には横ばいから4%増との予想だったため、下方修正となっています。
ラグジュアリー業界は、もともとマクロ経済の影響を非常に強く受ける傾向がありますが今回は中国経済の不調、不安定な株価、トランプ政権による関税政策など不確定要素も多く、非常に見通しが難しいものとなっています。
業界も当然手をこまねいている訳ではなく、例えばカルティエやエルメスなどもすでに値上げを実施しており関税の影響を消費者に転嫁する方針を取っています。そのほかの大手ラグジュアリーも軒並み値上げの実施若しくは実施の予定をしています。一方で、度重なる値上げの実施に追いつけない消費者が出てきているのも事実です。
今後6月末決算以降は、各社この2~5%減の予測からどれだけ減少幅を減らせるかが注目ポイントになってくると思います。