コラム

ブラックライン – 業務効率化ツール

ここ1年くらいで、色々な場面でブラックラインの名前を聞く機会が増えてきたので、今回はブラックラインについて少しブログで記載していきたいと思います。

ブラックラインとは、ブラックライン社のホームページによると、”残高照合、明細の突合・チェック、仕訳入力、進捗管理等の厄介な手作業の業務の一元化、自動化、再構成を可能にする”というシステムとのことです。

Why BlackLine|BlackLine(ブラックライン)

また、最近のニュースで、コンサルティング大手のアビームコンサルティングが導入したことでも話題になりました。
アビームコンサルティング、グローバルビジネスの拡大を支える 財務経理の業務基盤としてブラックラインを稼働|お知らせ|BlackLine(ブラックライン)

このブラックライン、では具体的に何ができるのか、というのがいまいちイメージつかめない方、が多いと思います。簡単には最初の段落で述べた定義、に帰るのですが、これは通常すべてを一度に導入する訳ではなく、いくつかのステージに分けて、例えば最初のステージでは、残高照合、など段階に分けて導入していく事が一般的かと思います。上記のアビームの事例も、幾つかにファンクションを分けて導入されていました。

最終的には、勘定明細の管理、のみではなく、月次決算等の決算管理ツールとしても利用できる、というのがゴールになります。

ただ、この場合問題になってくるのが、外部監査対応をどうするのか、という点です。外部監査人に対して、読み取り専用で自由に見てもらって監査を進めてもらうのか、あるいは他のソリューションがあるのか。

いまのところは、ブラックラインの権限を監査法人に付与して、というのはあまり聞かず、どちらかというと自社業務の効率化、という点で利用されていることが多いように見受けられます。これは、ブラックラインのデータ自体は監査法人サイドからすると細か過ぎるので、権限を付与したとしても、情報が過多になるためと思われます。他方、企業側としても、余計な情報を出さなくて済むなら、出さないでおきたい、という思いもあると思われます。

今後、どの程度ブラックラインが広まっていくのか、は引き続きウォッチしていきたいと思います。