コラム

外資系の税務論点 – その1 CCP

今回は、外資系で良く発生する税務論点について、取り上げていきたいと思います。初回の今回はCCPになります。

CCPとはConmpany Contribution Planの略であり、Expatの福利厚生の一環として利用されています。Expatの子供の学費等について、会社から寄付の形で学校に対して支出することで、会社としては寄付金控除が利用できる、というメリットがあります。一方、Expat の観点から勘案すると、給与課税されずに所得税の対象にならないというメリットもあります。

ただし、CCPについては、Expatとの契約で明確に会社負担と明記されていること、また寄付金の額が不相当に高額ではない、という点に留意が必要になります。この辺りの条件が充足されていないと、給与課税や贈与の対象と判断される場合があります。

なお、このCCP自体は、明確に税務の通達上において許容される、という規定があるわけではなく、解釈によるものがあるので、きちんと社内で整理しておくことが重要になります。