2022年第2四半期終えての日本の高級ブランド市場
12月決算の会社については、第2四半期が終了して、各社少し前に半期の数値が公表されています。私のブログでのコメントが遅れてしまったのですが、少しコメントしていきたいと思います。
まずはLVMH Groupになります。数値は以下の公式HPのリンク先から抜粋したものになります。
ユーロベースでみると、売上が36,729M EURであり、うち7%が日本という事なので、2,600M EUR程度が日本の売上合計と推測されます。8/27時点で€1 = 136.98 JPY なので、約3,600億円程度となります。Louis VuittonやDior, Fendiやロエベを筆頭に、引き続き好調なイメージがあります。
Rapport financier semestriel (lvmh-static.com)
次にKeringについて、同じように公式HPから抜粋しました。Global Baseでは、LVMHより増加率低いものの、日本に目を向けるとOrganicで+31%は注目すべき増加率だと思います。一時期、勢いが落ちてきたようにも見えましたが、また吹き返している感じがします。
https://www.kering.com/assets/front/documents/Kering_2022_First-Half_Report.pdf
最後に、Richemontについて、取り上げます。Richmeontは3月決算のため、1Qの数値になります。引用元と数値については以下のとおりになります。やはり日本の増加率が28%と、極めて高い数値になっています。ただ、ここで注意しないといけないのは、昨年の4-6は緊急事態宣言下であったため、そことの比較になっている点です。そういう意味では、LVMHやKeringなどと同じように6か月で引き直した場合は、もう少し増加率は下がってくると思います。
https://www.richemont.com/media/nnvhuomu/richemont-fy22-annual-results-presentation-en-1.pdf
以上を見てくると、今回の6月末の日本市場を見た場合、昨対で約20%増を達成しているか、が一つの指標になるかなと思います。上記3社はすでにコロナ前の水準は超えているため、まだそこの水準まで戻っていないブランドは、リカバリーが遅れていると言えると思います。